希望の森自由学園
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「翼~腹減らない?食堂に行きたいな~俺」
「ああ良いけど」
「じゃあ決定~何食おうかな?」
ピンポーン♪
「誰だろ?力かな?」
「力?誰だ?」
「俺の弟~っても双子で10分位しか変わらないけど」
「へ~」
「どなた様~?」
『俺だ開けろよ』
「はいはい」
ドアの前に立つ力は何でだかものすごい怖い顔をしていました。
どうしたんでしょう?
何かありました?
カワイ子ちゃん達が離してくれなかったのかな?
笑うとカッコいいんだからもっと笑えば良いのに。
そんなに眉間にしわ寄せるとしわになるよ~。
「入って?どうそ」
「・・・・・・」
リビングのドアを開けるとソファーに座る男が目に入った。
睨みつける姿が様になってるな。
何で俺睨まれてるんだよ、気に入らねえな。
その男の前のソファーに腰掛ける。
にらみ合いが続く。
俺だって目は逸らさない。
睨んできたのはそっちだから。
「二人とも睨み合ってないの。どうしたの?」
「「・・・・・・」」
「はぁ~別に良いけどこの雰囲気を何とかして下さいますか?」
そう言ってヤツの隣に座る和を睨みつける。
何で俺の隣じゃ無くてそいつの隣に座るんだよ。
ヤツの顔が優しくなったのが分かった。
もう心を許したのか?
大型犬がご主人様に懐いてる感じ。
忠実でご主人様以外には牙を向けるってか?
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